2022年度 展示

信州天文文化100年

展示概要

企画展 信州天文文化100年

長野県は、いくつもの天文研究施設、プラネタリウム、公開天文台がある「宇宙県」。たくさんの人々が星空に親しみ、仲間を作り、その輪を広げてきました。天文観測や環境保護運動を通して多くの人々に影響を与えた「諏訪天文同好会」は、100年の時を超えて活動を続け、古今東西の天文文化の結節点といえます。本展では、諏訪天文同好会を通して、これからの市民科学の姿を探ります。

展示構成と主な展示物

第1章 長野県は宇宙県

 近年、長野県では「長野県は宇宙県」をキーワードに宇宙をテーマにした様々な活動が行われています。長野県内の様々な施設をめぐるスタンプラリーの実施や、長野県全域にわたる夜空の明るさ調査など、宇宙を観光・教育資産として活かしていく活動を進めています。

第2章 東の神田茂、西の山本一清 諏訪天文同好会発足前夜
 長野県は地理的にも文化的にも東西の結節点と言えるでしょう。諏訪天文同好会発足の頃、今からおよそ100年前、二人の天文学者がいました。東京天文台の神田茂と京都大学の山本一清です。二人ともアマチュア天文家との協力に力を注ぎました。二人の活動は、長野県の天文文化にも強い影響を与えました。

第3章 長野県の理科教育の変遷
 全県で教育に対する意識が高かった長野県は、1872 年に『学制』が発布され近代教育が始まると就学率全国一位となり、教育県として広く知られるようになります。加えて、教師らによる郷土研究が盛んに行われ、信州教育の礎となりました。山岳地域などの豊かで特色のある自然環境に恵まれ、理科研究も活発でした。これらを背景に、県独自の理科教科書が編集・発行されていきました。

第4章 諏訪天文同好会の発足と活動
 1922 年、諏訪天文同好会が発足しました。メンバーは主に小・中学生で、初代会長河西慶彦のもとに集まって、星座観察や変光星観測の指導を受けていました。また、諏訪中学校教師で天文同好会諏訪支部幹事となっていた三澤勝衛の太陽黒点観測の補助も行いました。地道に観測データを得ることで天文学に貢献できると山本一清・神田茂らから直接指導を受けたことは、観測を継続する大きな原動力となったようです。

第5章 宇宙県のこれから
 2016年からはじまった宇宙県の活動は今も広がっています。その特徴の一つは多様な人々が関わっていることです。観測所の研究者や技術者、プラネタリウムや公開天文台、博物館などの職員、各地の天文同好会会員、ホテルのスタッフ、カフェ店員など、たくさんの人々が活動しています。このような多様な人々による宇宙県の活動は主体的な市民参加によるものです。ここでは、宇宙県のこれからについて展望します。

基本情報

展示期間
  • 茅野市八ヶ岳総合博物館2022年11月1日(火)~2023年1月15日(日)
  • 長野市立博物館2023年2月4日(土)~2023年4月2日(日)
  • 長野県伊那文化会館2023年8月中旬~下旬
主催
  • 茅野市八ヶ岳総合博物館
  • 長野市立博物館
  • 長野県伊那文化会館
  • NIHU広領域連携型基幹研究プロジェクト国立国語研究所ユニット「地域における市民科学文化の再発見と現在」
  • 「長野県は宇宙県」連絡協議会
備考

開館日や開館時間等については会場公式ページをご確認ください。